強迫性障害を乗り越えた先に

強迫性障害が治る時、それは新たなスタートです。

眼鏡作りに苦労している人へ

皆さんこんにちは、もち丸です。

今回の記事では私がこれまで眼鏡作りに苦労してきた経験から、今眼鏡作りに苦労している方に、何かヒントになるようなことをお伝え出来たらと思っています。

あくまでも素人目線での話ですが、苦労してきた分実感を伴った話です。

それではどうぞご覧くださいませ~。(7分程の記事です)

 

 

 

1、私の目の状態

まず初めに私の目の状態をご説明します。私は「右目が0.01以下、斜乱視」「左目が約0.1、乱視、単焦点人工レンズ」という目です。

 

一番最初に眼鏡を作ったのが17歳の時で、当時から左右差は大きかったようです。そして33歳のときに若年性白内障になり、単焦点人工レンズに替える手術をしました。元々不同視で眼鏡を作るのが難しかったのですが、この手術によって更に左右差が広がり、片目が単焦点レンズになったことで、更に眼鏡作成が難しくなってしまいました。

手術した病院では「あなたの目では眼鏡での矯正は難しい」と言われ、片目にコンタクトを入れた上で、複数の眼鏡を使い分けることを提案をされました。

またコンタクトを使わない時にかける眼鏡は左右で見え方が大きく違い、「距離感がつかみにくい」「肩こりが酷い」「見えない距離が多い」等、とてもかけにくい眼鏡です。

 

他にもいくつかの眼科や眼鏡屋で相談をしましたが、どこに行っても「眼鏡ではバランスのいい見え方は無理」と言われました。正直かなり辛かったですね。

 

 

2、今回自分が作った眼鏡

私は今の状況を何とかしたい一心で、不同視用の眼鏡作りに注力しているお店を見つけ、今回初めて自分に合う眼鏡を作ることが出来ました。一番最初に眼鏡を作ってから22年、白内障手術をしてから実に6年もの時間がかかってしまいました。

 

ちなみにそのお店では近く用、遠く用の2つの眼鏡を作り、それを状況に応じてかけかえることになりました。さすがに1本の眼鏡で全ての状況をカバーすることは難しかったようです。とは言えこれまでもコンタクト+複数の眼鏡を使い分けていたわけですから、2本で済むのならば大した問題ではありません。

値段はフレーム、レンズ、その他加工代等を含めて、1本6万円前後。私の場合2本作ったので計12万円ほどかかりました。

確かに安くはありませんが、私にとっては値段以上の価値があります。

 

ちなみに今回作った眼鏡の左右矯正差は3.50です。一般的に左右矯正差2.0を超えると不同視が起きやすくなると言われているおり、多くの眼科はこの左右矯正差2.0を基準として眼鏡を作ろうとするでしょう。

 

 

3、眼科は眼鏡処方が得意...とは限らない

これは私の個人的考えなのですが、眼科は目の病気を治すプロであって、眼鏡処方に関しては得意ではない眼科も多いのかなという印象です。

そもそも眼科と眼鏡屋では、同じ眼鏡を作るという目的に対しても、立脚点と目指すゴールが違うような気がします。

もちろん一口に眼科、眼鏡屋といっても、技術はピンキリだと思います。眼科にも眼鏡の調製が得意な医師はいるでしょうし、中には視能訓練士という資格を持った人が眼鏡の調製をしてくれる眼科もあります。

 ※私が通院している眼科にも視能訓練士はいましたが、自分に合う眼鏡にはなりませんでした。

ただほとんどの眼科では検査員がオートレフ(気球が見える機械)で目のおおまかな状態を調べ、その後片目ずつふさいで度数と乱視の調整をして終わりだと思います。

 

また眼鏡屋に関しても全国展開している眼鏡屋や職人気質のような眼鏡屋等、色々な眼鏡屋がありますので、どの眼鏡屋がいいとは一概には言えません。

今回私が眼鏡を作ってもらったお店では、様々な検査を1時間以上かけてしてくれましたが、眼科では一人にそこまで時間をかけるのは難しいとも思います。

 

私はこれまで眼鏡を作る際は、眼鏡屋に行く前に眼科で処方箋を作ってもらっていました。やはり眼科できっちりと度数を測ってもらった方が、自分に合う眼鏡を作れると思っていたからです。

ですがそもそも左右差の大きい眼鏡作りが得意ではない眼科で何度眼鏡処方箋を作ってもらっても、いずれもしっくりくる眼鏡にならない可能性が高いです。

 

 

4、処方箋があればどこで作っても一緒?

またどの眼鏡屋を選ぶのかという点も、眼鏡作りに苦労している人にとっては重要です。

私も以前は眼科でしっかりと目を検査してもらったうえでの処方箋があれば、どの眼鏡屋に行っても大きな差はないと思っていました。

確かに処方箋を眼鏡屋に持っていけば、眼鏡屋はその度数で眼鏡を作成してくれます。というかその度数以外で作成することは出来ません。そして目に問題が無い人にとっては、格安眼鏡店でも充分というケースも多いでしょう。

 

ただ眼鏡作りというのは処方箋があったとしても、フレーム選びやレンズ選び、フィッティング調整等、様々な要素がかけ心地に影響します。

例えばフレーム一つとっても、不同視の人に適したフレーム・適さないフレームがあるそうで、ここまで考えて商品を提案するのは、格安眼鏡店には難しいような気がします。

またフィッティング技術もお店(人)によって大きな差があります。私が白内障手術をした当時は3本眼鏡を作る必要があった為、某チェーン店を利用することにしたのですが、そのお店ではフレーム調整を手で行っていました。今思うと信じられないのですが...(笑)。

 

やはり眼鏡に関しては金額にはそれなりの理由があるように感じます。でもそれもある意味当然かもしれません。お手頃価格、眼鏡完成までの時間等、格安眼鏡店ならではの特徴をむしろメリットとして感じる人も多いでしょう。

結局大事なことは、自分が眼鏡屋に何を求めるかという点です。格安眼鏡店だからダメということではありません。

ただ個人的には今眼鏡作りに苦労している人には、全国展開している眼鏡屋はお勧めしません。

眼鏡にはフレーム代、レンズ代等様々な金額要素がありますが、一番お金をかけるべきなのは技術代だと今は思います。

 

 

5、眼科の受診は大事

なら眼鏡を作る場合眼科は必要ないのかというと、そうではないと思います。むしろ私は絶対に眼科を受診するべきだと思います。

何故なら視力低下や見えにくさの原因には病気が影響している可能性もあり、その確認は眼科にしか出来ないからです。私のようにちょくちょく眼科に通院している人はいいですが、しばらく眼科に行っていない人は、まずは眼科に行ったほうがいいと思います。眼科は病気を発見し、治療するプロだからです。

そのうえで眼科で処方箋を作ってもらうのか、眼鏡屋に相談するか決めればいいのではないでしょうか。

 

 

6、諦めないで欲しい

私が今の眼鏡屋に出会えたのは、本当に偶然です。毎日見え方によるストレスを感じていて、ネットで「白内障 左右差」・「不同視 辛い」等のキーワードで色々なサイトを見ていた時のことです。その時ある眼鏡屋さんのホームページで、「眼鏡作りに苦労している人は多い、でも眼鏡作りに苦労している人の力になりたいと日々技術を磨いている眼鏡屋もいる」という旨の記事を見かけ、そのお店にコンタクトをとったことがきっかけでした。

 

見え方に苦労していない人にとっては、「眼鏡が作れなくて苦しい」という感覚はピンとこないでしょう。私も「他の人が苦労しないようなことで、自分はハンデを抱えているんだ」とネガティブになっていました。実際何件もの眼科や眼鏡屋で「あなたにはメガネは無理」と言われてきました。

ですが「今かけている眼鏡が、世界で一番自分に合っている眼鏡なのか?」という問いには、はっきりと「No」と答えることが出来ました。

 

また眼鏡作りに関しては、自分にピッタリなただ一つの眼鏡があるというよりも、「このラインならまぁ大きなストレスなくかけられる」という、ある程度幅のある合格ラインがあると考えた方が楽かもしれません。

眼鏡作りが難しい人にとっては、100%満足出来る眼鏡というのはやっぱり難しいですからね。それでも今苦しんでいる人にとって、80%満足出来る眼鏡を作ることが出来れば、人生がかなり変わるはずです。

 

 

7、眼鏡屋選びのポイント

私の経験から眼鏡作りに苦労している人にお伝え出来ることがあるとすれば、

  1. 眼鏡にはお金をかける価値がある
  2. 全国展開しているお店は避ける
  3. 眼科で普段検査をしているなら、眼鏡屋で直接眼鏡を作ってもらうのはアリ
  4. 「不同視」というキーワードで、検索結果に出てきた眼鏡屋を調べる

 

等でしょうか。眼鏡は実際にかけてみないとわからないものですが、眼鏡は決して安いものではありません。私もこれまで何度も眼鏡を作りましたが、次第に「次も上手くいかないんじゃないか」と思うようになりましたし、金銭的なこともあるので、次第に眼鏡作りが怖くなっていった経験があります。

そこで少し気になる眼鏡屋を見つけたら、作るかどうかは別として、一度自分が今困っている内容をメールで送ってみるのもいいかもしれません。

良心的な眼鏡屋さんであれば、返信を頂けるかもしれませんし、頂いた内容に期待出来る部分があれば、希望が見えるかもしれません。

世の中には眼鏡作りに困っている人も大勢いて、その人達の力になりたいと思ってくれている眼鏡屋も間違いなくありますから。

 

 

8、最後に

私にとって非常に関心のあるテーマだった為、少し長くなってしまいました。

私にとって眼鏡はファッションアイテムではなく、医療機器です。しかも人生の質に直結するレベルの医療機器だと思っています。

不同視の人は医師からコンタクトやレーシックを勧められることがあると思いますし、それも間違いではないと思います。

でも目は私達にとってとても大切なものであり、生きている限りずっと付き合っていくものです。今は良くても将来なんらかの問題が出てくる可能性だってあります。だからこそ目に影響を及ぼすものに関しては、慎重に考えた方がいいかもしれません。

 

最後になりますが今眼鏡作りに苦労している方へ。私が楽にかけられる眼鏡を作ってくれた眼鏡屋は、私が知っている眼科、私が知っている眼鏡屋以外、つまり今持っている選択肢の外にありました。

ご覧いただいた方が楽にかけられる眼鏡に出会えるよう、お祈りしています。