強迫性障害を乗り越えた先に

強迫性障害が治る時、それは新たなスタートです。

人生はグレートレース。 「まだ終わりじゃない!」

皆さんこんにちは。もち丸です。

今日はNHKで放送される、「グレートレース」に関する記事を書きます。

このグレートレースはフルマラソン以上の100km越え、時には何百kmものレースになることもあります。

私はこのグレートレースが凄く好きで、ただ単にスポーツとしての魅力にとどまらず、人生を考えさせてくれます。

「まだ終わりじゃない」、「自分だけが進めていない」、そんな悔しさを感じている人に是非見て欲しいと思います。

 

 

 

1、グレートレースとは?

私はNHKで放送されている「グレートレース」や、先日放送された「激走!日本アルプス大縦断」のような長距離レースを見るのが好きです。

その理由は長距離レースはまるで人生のようで、レース自体の魅力はもちろん参加者の背景や考え方にとても励まされる思いがするからです。

 

山や森等の大自然の中を何百kmも走るレース、一歩間違えれば落下してしまう細い稜線、深い霧の影響で前も後ろも足元も見えないような道等、本当に過酷な道を彼らは走ります。もはやそれは道とも言えないような場所ですらあります。

もちろん過酷なレースでは最低限安全を確保する為の仕組みは整えられていますが、それでも命の危険や大けがの可能性は確実にあります。それでも彼らは走ります。そしてそれはまるで人生そのもののように思えます。

 

 

2、長距離レースは若さ・速さだけでは勝てない

比較的短いレースであれば、速く走れる人若い人が勝つ可能性が高いです。ですが長距離レースになればなるほど、序盤に速かった人が勝つとは限らないようです。

何日もかけて行うレースですから、睡眠や食事もレース中に自分の判断でとらなければなりません。そして若く体力に自信がある人の中には、「自分は大丈夫」と休息をとらずに先に進む人もいます。

ですが回復に時間を割かなかった人は、後々低体温症や低血糖等で一気にペースダウンしたり、最悪の場合レースの棄権に陥るケースもあります。

 

このような長距離レースを最後までレースを走り切る為には、普段からトレーニングを積んでいることはもちろん、自分のコンディションやレース環境を冷静に捉える力が求められます。場合によっては嵐が過ぎるまで待つことや、態勢を整える為に道を引き返すことが必要かもしれません。明らかに「頑張るだけでは足りない」のです。無理して頑張った結果、大けがや命を落とすことになっては元も子もありません。

 

もちろん出場者は長い時間をかけてレースに臨んでいます。その為根性でどうにかなる問題ならば、彼らは最後まで止めるはずがありません。そんな彼らが全ての要素を総合的に判断して棄権を選択した時の姿は、最後までゴールした人と同じくらい胸に来るものがあります。

 

 

3、レースの中で出会うもの

グレートレースでは最初遅れているように見えても、自分の状況と環境をしっかりと見据えている人が最後に勝つことも珍しくありません。

また例え優勝出来なかったとしても最後まで走り切った結果、満たされる人もいますし、レース中に素晴らしいものと出会う人もいます。正に人生のようです。

また過酷なレースでは他のランナーは単なる敵ではなく、励まし合ったり時には手を貸す時もあります。

 

一般的にはスポーツの多くは年をとるほどに、若い時のようなパフォーマンスを発揮しにくくなります。やはり若い人と同じ土俵・同じ強度で戦うのは難しくなってくると言わざるを得ません。どうしても肉体のピークというのは存在するからです。

 

ただグレートレースには比較的年配の方も出場していて、中には「50歳を超えてからスタートした」なんて方もいました。

先日見た「アルプス大縦断」にも様々な人が参加していました。普段から訓練を積んでいる消防士、普段サラリーマンとして働いている方等、年齢も職種も様々でした。

彼らにとって勝利することはもちろん大事だと思いますが、「ゴールすること」「大事な人と会うこと」「ベストを尽くすこと」等、人によって様々な動機や個人的な目標があるようでした。

 

 

4、レースは思い通りにならないことばかり

そんなグレートレースですが、転倒や疲労等の身体的トラブルもちろん、自分ではどうにもならない悪天候等様々なトラブルが起きます。

もちろんこんな大舞台、出来るなら最後まで走りたいに決まってます。ですが参加者はトラブルが起きるたびに「頑張って続けるか」、「ここで辞めるか」等の決定を、全部自分一人で考えて決断しなければなりません。

その時の彼らの言葉や表情を見ると、とても胸を打たれます。そしてどのような決断であれ、その決断を下した彼らのことを心から尊敬します。

 

「今の自分の状況はどうなのか」「前に進んだ方がいいのか、立ち止まった方がいいのか」「悔しいけど止めた方がいいのか」

それら全てを考えながら自分のベストを尽くし、レースを走る。本当に人生そのもののように感じます。

 

このグレートレースでは優勝者にはもちろん「優勝」という栄誉が与えられますが、レースで大きなものを得るのは優勝者一人だけではありません。場合によっては唇をかみ切りたいような悔しさを味わうこともあるでしょうが、それら全てをひっくるめた大きなものが、このレースにはあると思います。

皆それぞれが違う状況にあり、目指すものも違う。走る道も違うし、ペースも違う。でも皆真剣です。そしてそこには余計なものがそぎ落とされた美しさがあります。

 

 

5、自分も走りたい

私は今霧の中にいるように感じています。先も見えないし、今いる場所も苦しい。走ってきた道も後悔ばかりです。

でもグレートレースでは、皆がそんな状況を走っています。転倒したり霧で何も見えない場所も、彼らはぶっ飛ばして走っています。私はそれを見ていると「自分もやれるかな?」と思い、なんだか愉快な気持ちにもなります。

 

私はこれまでレースで優勝したことはないですし、一緒にスタートした人は随分先に行ってしまいました。それどころか自分より後にスタートしたランナーも、今の私よりだいぶ先にいってしまったような感じがします。

でもレースが短距離ではなく、長距離だからこそ自分もまだ終わってない、まだいけると思わせてくれます。

「自分はどこに向かいたいのだろう、そもそもこのレースを自分は走れるのだろうか。でもまだ終わりたくない、怖い、でも走りたい」。グレートレースはそんなことを思わせてくれます。

 

 

6、まだ別のレースがあるはずだ!

今でこそ劣等感や嫉妬が大きい私ですが、思えば昔から私は相当な負けず嫌いでした。

今でも走っている時は「これくらいの坂道ならダッシュしてやる」と闘争心を燃やしますし、そんな時にかわいい子が歩いていると、勝手に元気が出て「うおーー!!」と速度を上げます。そういえば昔から私はこんな感じでした(笑)。

 

何度も何度もレースに負けたりリタイアしたりしていると、自信が無くなります。でもレースでも悔しい思いをたくさん経験している人程、別のレースで完走出来た時とてつもなく嬉しいはずです。

そして自分が参加出来るレースが一つも無い程、恐らく世界は狭くないと思います。今思うと何もなければ参加したかったレース、でも参加出来なかったレースは間違いなくあります。でももしかしたら今後参加するレースで、深い満足感を感じるような出来事に出会う可能性もあるのかなぁと、このグレートレースを見て思いました。

 

 

7、最後に

今私と同じく悔しい思いをしている方へ。今後自分が参加するレースで満足する為に、今出来る準備を私と一緒に少しずつやりませんか?

「腕立て5回をする」、「英単語を1日一つ覚える」、「資格の勉強を半ページしてみる」等、今ここから出来ることは多分あるはずです。

全く動けずに何もやる気が起きない時もあると思います。

でもいつかレースに出てやりましょうよ。これまで悔しい思いをした分、たくさん泣いて笑ってやりましょうよ。

 

長い時間苦しんだ人程、満たされてないことへの飢えは強いはずです。これって良いか悪いかは別として、とてつもなく大きなエネルギーですよね。それをぶつけられるレースが自分を待っているはずだって、少し強がりながらなんとか生き抜いてやりましょうよ!

それではまた!