強迫性障害を乗り越えた先に

強迫性障害が治る時、それは新たなスタートです。

グレートレースの選手がブランクから明ける時

皆さんこんにちは、もち丸です。

別ブログ「家族ががんになっても希望は消えない」では新年のあいさつをしたのですが、このブログでは2023年初投稿になります。

というわけで少し遅くなりましたが、明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

 

多くの人が新年の始まりに様々な期待や願いを込めると思います。そして皆それぞれの目標があるのではないでしょうか。

 

さて突然ですが私には長いブランクがあります。私にとっては焦りの種でもあり、コンプレックスでもあります。そこで今回はこのブランクを別の視点から見る為、前回のブログで述べた「グレートレース」と絡めて考察してみることにしました。

 

 

 

1、グレートレースは人生である

前回のブログでも書きましたが、私はグレートレースのような長丁場のレースが好きです。それは通常のスピードレースとは違い、その奥深さが人生そのもののように思えるからです。そして選択の重要性、速さや順位以外にも大切なことがあることを教えてくれます。

yoneson.hatenablog.com

 

さてそんな長距離レースは内容や距離は実に様々で、中には何日もかけておこなわれるレースもあります。その為他のレース以上に事前準備が重要視されるように思います。

もちろんレースである以上スピードも大事ですが、「どのルートを通るか」、「どこでどの位睡眠をとるか」、「持ち物はどうするか」等、様々な要素を考慮しなければなりません。

そしてレースで上を目指す人はもちろんのこと、出場・完走するという目標に対しても、体作り、体調管理等が短距離レースとは比較にならない程求められます。それは準備不足が順位だけでなく、怪我や生死にも直結しうるからです。

単純に頑張るだけでは足りない、自分を冷静に見つめ、「自分には何が足りてないのか」「大目標の為、次にしなければならないステップは何か」ということに、出場者は向き合うのでしょう。

そしてその姿勢は私のようにブランクがある人にとって、参考になる点が多い気がしたのです。

 

 

2、もしランナーがブランクを持ったとしたら…

そこで「グレートレースに出るような人が長いブランクを持ったら、どのように復帰するのだろうか」と想像してみました。

 

まず最初に浮かんだのは「いきなり長距離レースに出ることはありえないだろう」ということです。まぁある意味当たり前ですね。体作りやレースへの慣れ等たくさんの準備が必要です。

素人考えですが「短距離レース」→「中距離レース」→「長距離レース」→「超長距離レース」と、段階を踏んでいくのかなと思いました。

 

もしブランクの原因が病気での長期入院だとしたら、体全身の筋力が落ちていると思います。生活リズムも乱れているかもしれません。そのような状況ならばまずは日常生活が問題なく出来るような体・リズム作りが最初のステップとなるかもしれません。

そのような状態で焦りから「いや、俺はあのレースに出ないといけないんだ」と復帰を急いでも、レースで結果を出せないばかりか、さらなる怪我や自信喪失にも繋がりかねません。

悔しくても情けなくても、今の自分を見つめ、必要なことを積み上げていくしかないのでしょう。

 

文章にすると当たり前のことのように見えますが、自分が苦しい状況の真っただ中にいる時、冷静に判断することは難しいです。

やらなければならないことがあるのに、それが出来ない。そして次どんな一歩を踏み出せばいいのかが分からない。そんな思いから、私はこの空想をしてみました。

 

 

3、最初は簡単なトレーニングから

ブランクがあり体力が落ちている人の中には、毎日決まった時間に起き、決まった時間に就寝するというリズムが崩れている人もいると思います。

私はこの5年程、家族の看護にあたってきました。決して怠けていたわけではありませんが、それでもレースを走るのに必要な「筋力」等は落ちているはずです。

 

この時入院中のランナーだったらどうするんだろうと考えてみました。

「まずはベッドの上で器具を使って握力を鍛えるのだろうか。いや理学療法士の力を借りて、筋トレやストレッチをするかもしれない。そして退院後はまずは散歩、慣れてきたらジョギングって感じかな」

最初はあまりの体力のなさにショックを受けるかもしれません。でもいきなり以前のような長距離レースを走れるわけがないこともわかっている。焦るけど徐々に力を取り戻していくしかないのかなと思います。

 

復帰までの道はとても長く、途中でくじけることも多いかもしれない。それでも長年ブランクがあった人がグレートレースのような超長距離レースに再チャレンジする為には、様々な準備が必要になるでしょう。

大きな目標の為には、小さいステップを経ていく必要があるのは間違いなさそうです。

 

 

4、短距離レースと超長距離レースの違い

グレートレースのような長丁場のレースは、通常のマラソンとは性質が大きく違っていそうです。

フルマラソンはアスリートでは2時間台、一般人だとかなり幅がありそうですが、長くとも半日はかからないレースだと思います。もちろんフルマラソンも過酷なレースであることに間違いはないと思いますが。

 

フルマラソンでは途中水分補給することはあっても、レース中に食事や着替え等を持ち運ぶことはありません。コースも定められたものであり、途中休憩や睡眠等をとることもありません。

それに対してグレートレースは数日間かけて行うものもあり、休憩や食事等も含めたレース展開を考えなければなりません。つまり限られた時間走り続ける体力だけでは不十分なのです。トラブルに対処する力、地図を読み込む力、サバイバル技術等、スキルに加えて「自分の状況を冷静に捉え、次の行動を決断する判断力」も重要です。

 

もし人生が短距離レースならブランクは致命的かもしれません。ですが人生は恐らく長く複雑なものです。だからこそブランクがある人でも、レースに再チャレンジする機会があるのかもしれません。

 

 

5、最後に

なんだか何が言いたいのかハッキリしない記事になってしまいました。(笑)

ただこの記事で私が確認したかったことは、ブランクに対応する為には、単なるやる気や覚悟だけでなく、次に走るレースを見据えた現実的で段階的な準備が重要だということかもしれません。そしてブランクが長ければ長い程、準備や準備運動を入念におこなわなければならないのかなと思います。

 

ブランクがある人にとって、焦りや不安、後悔等を感じるのは当然です。ただもし今の自分に出来ることがベッドの上で握力を鍛えることしかないとしても、その努力は次のステップに繋がるのではないでしょうか。

他の人が楽々やっている(ように見える)練習が出来ない自分、レースに参加出来ない自分に苛立ち、嫉妬し、何も出来ない日もあります。

でもそんな苦難の時期を超えて次の舞台に立てた時、そんな自分を誇れる時が来ると信じたいです。

 

グレートレースで私が魅力を感じるのは、圧倒的な成績で優勝した人だけではありません。「怪我や病気を乗り越えレースに戻ってきた人」、「ボロボロになりながらも確かに進みゴールした人」、「考え抜いた末に棄権を選択した人」…本気でレースを走った人は私から見ると皆魅力的です。スマートにレースを乗り越えた人がだけが魅力的なわけではありません。そう思います。

 

さて私も少しだけ頑張りますか。