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楽な見え方・眼鏡を求めて④ 「眼鏡を作ってから1ヶ月経った感想」

皆さんこんにちは、もち丸です。

最近テレビで高校野球地区予選や世界陸上をよく見ますが、やっぱりスポーツは最高ですね。全力を出したうえで相手に敬意をはらう態度には、とても清々しいものがあります。

コロナが落ち着いたら、私も思う存分スポーツを楽しみたいです。

 

今回「眼鏡を作ってから1ヶ月経った感想」を書きますが、ひとまず今回の記事で「楽な見え方・眼鏡を求めて」をテーマにした記事は一段落です。

また別記事で昔からの眼鏡作り全体を振り返っての記事を書くつもりですし、また眼鏡に関して気になる点も出てくると思いますが、一旦この記事を最後とします。

眼鏡作りに苦労している方は、どうぞ最後までご覧ください。

 

 

 

 

1、一か月経ってみて

結論から申し上げますと、いくつか気になることはあるものの、全体的に非常に満足です。

コンタクトを使わずにすむようになりましたし、肩こりも随分楽になりました。

長い期間眼鏡に苦労してきた私にとっては夢のようです。今回は遠用と近用、二つの眼鏡を作りましたが、そのメガネの左右矯正差は3.50です。一般的には左右差2.00を超えると不同視が起きやすいと言われているのですが、問題なくかけられています。

これまでいくつもの眼科、眼鏡屋で「あなたには眼鏡は無理」と言われてきましたので、「何が無理だ!作ってやったぜ!」という喜びがあります。

 

 

2、良かったこと

①肩こりが楽に

これははっきりと自覚出来た部分です。私は昔からかなりの肩こりがありました。

もちろん私の肩こりにはストレスや運動不足等様々な要因があったと思いますが、見え方の不具合から来ている部分は間違いなく大きかったので、そこが改善されたことは私にとって大きなポイントです。

 

②距離感がつかみやすくなった

これもはっきりと自覚出来た部分です。特に強く感じたのは運転時の、サイドミラーやカーブミラー確認時です。

私はこれまでカーブミラーやサイドミラーで周囲を確認するのが苦手でした。この話は不同視ではない人には伝わりにくいと思うのですが、ミラーを見た時に車は見えても、それがどのくらいの距離にあるのかという実感を掴むのが苦手でした。

実際不同視の人の中には球技や運転が苦手な方も多いそうで、私も合流や車線変更に苦手意識を強く持っている為、かなり慎重に運転していました。

それが眼鏡を新しくしてから、距離感がはっきりとわかるようになったんです。ミラーに見えたままそこにあるのがわかるという感じです。おかげで車の運転がかなり楽になりました。

 

③仮眠が取れる

今までは日中はコンタクトをしていた為仮眠が出来ず、どうしても仮眠を取りたいときはコンタクトを一旦外していました。

それが今は少し仮眠をとりたいときは、眼鏡をちょっと外すだけで仮眠をとれるのです。普通の人にとっては当たり前のことですが、私にとってはとてもありがたいです。「なんて楽なんだ」と感動すらしました。

 

④コンタクトが不要に

一番大きいのは出掛ける前の準備が相当楽になったことです。今までは短時間の外出時にもコンタクトを着けていた為、「パッと出掛ける」ことが出来ませんでした。しかも私は結構心配性なので、コンタクト装着前に手を洗う時、わずかな繊維質もつかないようかなり神経質になっていました。正直かなり疲れます。

また私は少しでも目を大事にしたいと、高酸素透過タイプのワンデーを使っていたのですが、少しでも目に違和感を感じるたびに心配になり、眼科を受診していました。

 

ところがコンタクトを使わないで済むようになった為、目にいっていた神経をだいぶ緩ませることが出来ました。しかもコンタクト購入の為の受診費用・購入費用が不要になった為、眼鏡を買ったとは言え相対的にもそこまでの出費にはなりません。

おまけに例え寝起きでも眼鏡をかけるだけで、すぐに動けるようになりました。

 

 

3、気になったこと

①眼鏡の使い方に注意が必要

今回初めて知ったことですが、レンズというのは中心部から離れたところで見る程、プリズム誤差(視線のズレ)が生じるそうです。今回作った眼鏡はプリズム矯正を入れてはいるものの、私のように左右矯正差が大きい眼鏡では、レンズ中心から離れたところで見ると、こめかみに「クッと」と来る感じがあります。

その為視線を動かして見るのではなく、なるべく顔ごと動かしてレンズの中心で見るようアドバイスをもらいました。

私にとって眼鏡を作れたという時点で大満足なのですが、この点はやや気になりますね。ただこれは眼鏡の特性上仕方のないことですし、次第に慣れていきそうなので、許容範囲かなと思っています。

 

②小さいことが気になるように

眼鏡を作って1週間経った頃、眼鏡のかかり具合が気になり、一度お店に出向いてフィッティング調整をしてもらいました。ただ調整とはいえ、0.5mm程のフレーム調整です。

ですが調整したもらった後頭痛がするようになり、「もしかしていじったことで、見え方に影響が出たんじゃないか」と不安になってしまいました。その後も眼鏡がちょっとものにぶつかったりすると、「あれだけ微妙な調整で変わるなら、今の衝撃でフレームが少し曲がったんじゃないか」と、ちょっとしたことで心配になるようになりました。

 

その後色々と煮詰まってしまったので、もう一度再調整してもらいました。

眼鏡屋のご主人曰く「毎回眼鏡のかかる位置は微妙に違うので、不同視の人やプリズムレンズを使っている人の中には、かかり具合から来る微妙な差を感じる人もいるようですよ」との言葉をもらいました。

それと「もしかしたら今回フレーム調整をしたことで、「いじったから大丈夫かな」と気になっているのかもしれませんね」とも言ってくれました。

 

やはりしっかりと説明してもらうことで安心しますし、納得して眼鏡をかけられるようになりますね。

その後も何回か同じような状況になったのですが、次第にこの眼鏡の見方にも慣れてきたのか、次第にその不快感・違和感は小さくなってきました。

 

 

4、頼りになる眼鏡屋さん

私は元々小さいことが気になる性格なことに加え、眼鏡作りに敏感になっています。その為疑問や不安に思った事を、直接あるいはメールで全て質問しました。

私は正直「こんなに何度も聞いて迷惑じゃないかな、変な人って思われないかな」と心配しましたが、「しっかりと納得出来る眼鏡にしたい」という思いの方が強かった為、心配しつつも何度も相談しました。

 

ちなみにその眼鏡屋はご主人と奥様二人のお店で、ご主人は眼鏡作りに物凄い時間と労力をかける眼鏡職人といった印象です。その為お店には眼鏡作りに苦労している人が県外からも来るそうです。

私が眼鏡を作る際にも単純な技術的な話にとどまらず、私が感じているストレスや苦悩にも耳を傾けてくれ、こちらの不安点を丁寧に取り除いてくれました。

ご主人も奥様も嫌な顔一つせず、「またいつでも相談してくださいね」と言ってくれました。その時の私の安堵感はとても言葉で言い表せるものではありません。

 

これからも加齢や状況の変化に伴って、また気になることがたくさん出てくると思います。それでもここに相談すれば、何とかしてくれるだろうと思わせてくれる眼鏡屋です。でも贅沢を言えばもっと早くここに相談すればよかったなという後悔もありますね(笑)。

 

 

5、人生が変わるかもしれない

今回の眼鏡作りは、間違いなく私の人生に影響します。これは私にとってそれほどのことなのです。

 

私は17歳の時に初めて眼鏡を作り、18歳の時に神経症になりました。そして私が神経症の深みにはまっていったのは、目に関して気になることが多かったからです。その一つに「なんか見え方がおかしい」というのがありました。なんだか自分の目で見ている実感が無いような、距離感がおかしいような感覚です。

そして6年ほど前片目が若年性白内障になり、手術で人工レンズにしてから、この違和感と苦痛がどんどん大きくなっていきました。

ですがそれは私がおかしいのではなく、見え方の不具合が原因だったのです。

今思えば一番最初に作った眼鏡も左右差は2.00、つまり随分前から左右差が大きい眼鏡をかけていたのです。

「やっぱり気のせいなんかじゃない。自分がおかしい訳じゃなかったんだ、見え方がおかしいから当然だったんだ」とようやく腑に落ちた気分です。

 

自分に合わない眼鏡をかけている状態は、単純に見えにくいだけでなく、肩こり、頭痛、めまい、耳鳴り等、様々な症状が出る可能性があります。今まで私が感じてきた症状は全て眼鏡が原因というわけではないでしょうが、見え方の不具合から来ている部分も多分にあったのだと思います。

今はありがたいことに、事務作業やPC作業を長時間しても以前より疲れなくなりました。昼寝も出来るしマラソンも怖くありません。

本当に夢のようです。私には他にも解決しなければならない問題がたくさんありますが、これで私が長年抱えていた悩みの一つが解決しそうです。

 

 

6、最後に

今回の眼鏡作りの一連のお話は、とりあえず一段落です。

また別記事でこれまでの眼鏡作りに苦労してきた話をまとめ、今眼鏡作りに苦労している人に伝えられたらなと思っています。

苦節20年、あまりにも時間がかかり過ぎましたよ。でもこれからも「あれが気になる!」とか、「老眼が始まった!」とか大騒ぎするんだろうなとも思います。(笑)

 

最後にお世話になった眼鏡屋さんに、心から感謝致します。

「本当にありがとうございました!あなたは私の恩人です。これからもどうぞよろしくお願いします。」