強迫性障害を乗り越えた先に

強迫性障害が治る時、それは新たなスタートです。

高校時代の振り返り、病気の発症から受診まで

こんにちは!4回目の記事です。

今回も前回に続いて学生時代を振り返りますが、中学時代は取り立てて大きな変化はありませんでした。

思春期に突入し、自分も周囲も少しずつ恋愛や下ネタの話をし始めたりと若干変化はありましたが....

その為中学時代は省き、高校時代を振り返ろうと思います。

 

※文体についてですが私にとって高校時代は思い入れが強い為、心情を伝えやすいように、「ですます調」ではなく、「である調」で書きたいと思います。

 

目次

 

高校1年

いきなりだが高校時代は自分にとって激動の時代だった。

高校1年の時には大きな問題は無かった。勉強はそこそこ出来ていたし、部活のテニスも楽しんでいた。

でも少し気になっていたのは、周りがアルバイトを始めたり、恋人ができたりと「自分」の世界、行動を広げていく友人が増え始めたことだ。

はっきりと自覚していたわけではないが、置いていかれる感覚、焦り、苛立ちを感じていた。

周りのノリに合わせて話はするものの、私は自分の足で踏みだすことはしなかった。

しようと思わなかったし、やり方もわからなかった。

 

 

高校2年

そして高校2年の時、強迫性障害発症の引き金になることが起きた。

私は頭痛持ちで緊張性頭痛、片頭痛があり、ほとんどは緊張性頭痛で痛みも酷くないが、年に数回前兆を伴う片頭痛が起こる。

その前兆とは「閃輝暗点」といって視界が水面のようにゆらぎ、徐々にそれが視界全体に広がっていき、白い光のように覆ってしまう。それが収まってくると今度は頭痛が出てくる。

 

当時初めて前兆が出た時は恐ろしくて眼科に駆け込んだ。だが検査をしても異常はないとのこと。

 

だがそれからも何回かその症状が出て、そのたびに眼科を受診するものの、異常は発見されない。

「いやいや、異常無しといってもさ、実際にこんなことが起きてるんだから異常無いわけがないだろう!」

 

そう思って多くの眼科を受診するが、どこでも「目には異常は無いので一時的なものですよ。」としか言われない。

 

もう眼科は信用できない。次に浮かんだのは「目に異常が無いとすると、脳に異常があるんじゃないか?」という考えだった。

そこで今度は脳腫瘍を心配し始め、脳のMRI検査を行うもやっぱり異常は無い。

 

次第に私は、その前兆を極度に恐れるようになり、視界に少しでも変なものが見えた気がすると、その日の予定を中止してでも眼科を受診し、異常無しと言われることで、一時の安心を求めるようになっていった。

 

そうやって常に意識を視界に集中させていると、次第に自然にものを見るという事が出来なくなっていき、日常生活にも支障が出てきてしまった。

 

説明するのは難しいのだが、例えば私たちは歩く時、右のかかとを前に出して、つま先が地面につき、膝を曲げて次に左のかかとを出すという一連の動作を、何も考えずにやることが出来る。

というよりいちいち考えていたら、自然に歩くことなど出来ないだろう。

自分はそれが目に来たのだ。自然にものを見たり、本を読むことが出来なくなっていった。

あれは地獄だった。

 

24時間ずっと意識が目に行くようになり、勉強も部活動もどんどん出来なくなっていった。少しは勉強も運動も出来るという自信があっただけに苦しかった。

 

当時は自分が何故こんなことになってしまったのか全く分からないから、誰にも相談できないし、どんどん状況は悪化していった。

 

 

高校3年 

そして高校3年の夏、とうとう耐え切れなくなり親に全てを話すことにした。

親も困惑しただろう。そこで大学病院の精神神経科を受診することとなった。

 

そこで担当医に言われた言葉は、「大丈夫ですよ、必ず良くなりますからね」という言葉だった。病名なども説明されなった為、相変わらず自分がどういう状況にあるのかというのは、分からないままであったが…..

今思うと適切な治療とは言えなかったが、それが15年にもわたる治療と苦しい時間が始まった時であった。

 

当時の治療は2週間に一度病院で自分の状況を説明し、処方された薬を飲むというものであった。

あの治療が有効だったとは思えない。だがその時はそれ以外の道など知りようがなかった。

 

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こんなふうにまとめてみると、はっきり言って高校時代はいい思い出が少ない。

もう一度高校時代に戻れたら思いっきり青春したいなぁと思います。(笑)

 

次回は大学受験の時期を振り返ろうと思います。

あの時期は自分にとっても家族にとってもかなりの修羅場でした。

 

 

ここまで読んでいただきありがとうございました。

それではまた!!