スタートラインにつく勇気
タイトルをみて何か感じる方はいるでしょうか?
これは今現在の自分を認めて、スタートする時に感じる不安、恐怖を表しています。
これは私がこれまでに幾度となく感じてきたことです。
体調が戻ってきて初めてアルバイトに出るときや、再び会社員として働き始めるとき等。
「欲しいものを得るためには今の状態から先に進むしかない、このままでは不安や焦りは無くならない、でも怖い….」
なぜ今この記事を書いているかというと、転職を決意したからです。
会社を探し面接を受け、また立場を作っていかなければならない。
このような転換期は自分と周囲を比較し、自信や自分の立ち位置が大きく揺れると思います。(今めっちゃ揺れてます!)
なのでここでそれらの気持ちを吐き出すと共に、これまでやこれからをもう一度整理して、落ち着けたいと思っています。
目次
1.留まっている時期の苦しみ
私は以前再び社会に戻っていこうとした時、気が狂いそうな程の不安と焦りを感じていました。
考えをやりくりしたり、言葉で自分を励まそうとしても不安は小さくなってくれないんですよ。
一時的に不安は小さくなっても、少し時間が経つとまた不安になるという繰り返しです。
それでも本を読んで「まだいける!」と思ったり、外を歩いて不安を小さくしたりと、色々とあがいていました。
でも自分でもうすうすはわかっていました。
進んでいるという実感、自分の立ち位置を安定させることをしなければ、劣等感、焦りはずっと続くのだろうと。
でも社会のリズムから長く離れていて、またそのリズムに戻っていくのは非常に怖いことです。
「本当に週5働けるのか?」、「また体調悪くなったらどうしよう」、「今も苦しい、でも飛び込む勇気もない」
八方塞がりな感じがして、めちゃくちゃ苦しかったです。
2. 流れに乗っている時には気付かない
そんな自分が何故次に進めたかというと、立派な理由ではありません。
現状をなんとかしようとあがいているうちに、動かざるを得なくなったというのが本音です。
出来ることを少しずつ進めていくなかで、ご縁がある場所があったと…
ですから自分で不安に区切りをつけて動けたわけではないので、就活をしている最中も「苦しくともある意味安定」している”今の”場所に留まろうとしていました。
もちろん現状に留まっている限り、自分の欲しい立場やお金、自信は得られません。
そんなことはとっくにわかっているのです。
そして今、あの時とは状況や心情は違うものの、自分の立ち位置が不安定な為、毎日のように心が揺れていると感じます。
やっぱり人は何か無くしたり、周りとの差を意識した時、どんどんネガティブになってしまうと改めて実感します。
学校や新卒入社のように、自分が大きな流れに乗っている限り、とりあえずの安定も存在し、そもそも自分の場所について考えることも無いでしょう。
これは同じ立場になった人にしか分からないものかもしれません。
3.言葉を力にする
そんな中何とか進もうと就活や勉強、読書をしていた時、興味深い本を見つけその言葉に感じるものがありました。
それは「苦悩はまず一つの業績たりうる」という言葉です。
これは精神科医、「ビクトール・フランクル」という人物の言葉だそうです。
私はこの一文に救われる想いと「本当か?」という疑いの二つを感じました。(笑)
以前別の記事でも書きましたが、私はアルフレッド・アドラーの考えにより、現状打破のきっかけを得た経験があります。
それは「人は不安をつくることによって、課題に取り組む事を避けている」という点です。
これは私にとって「目からウロコが落ちる」程の衝撃で、同時に自分の弱さを突き付けられた感じもしました。
以後、「今感じている不安は何の為に出来たのだろう」と考えたり、「また逃げようとしているのかな」と自分への責めになることも多いです。
それに対してこのフランクルの一文は、自分の悩みや不安がすでに立派なものであり、物事を正面から受け止めているからこそ、感じるものだというのです。
これ悩んでいる人にとっては救われるものですよね。
「自分は他の人と比べて足りない」と焦り、「悩んでも動けない、やっぱり自分は駄目だ」と思っている人にとっては。
はてさて自分はどちらの考えでいけばいいのか….
結論は両方のおいしいとこどりでいこうと思いました。(笑)
不安は自分にとって言い訳にもなる、しかし今感じている悩みには意味がある、自分が駄目だから感じているものではないんだと….
結局自分の力になるものなら、何でも使っていいのだと思います。
それでも悩みや不安を責めるのではなく、認めてくれるこの言葉は、この先も自分を助けてくれるものになりそうです。
4.最後に
タイトルに付けた「スタートラインに着く勇気」とは、自分にとって足りない事や現在の自分の持ちカードを受け入れ、「さぁ、これからどうやっていくか」と考える事です。
でも「認める」、「受け入れる」って難しいですね。
それでも自分はここからまた進んでいくしかない、それが自分にとっての最善に繋がっていくのでしょう。
そうやって色々な「ワラ」を掴みながら、また先に進むか(大変だけどなぁ)と思ってやっていきます。
最後に、
「楽しんだもの勝ちだ!!」